⑫その提案、本当に大丈夫?
1年というのはあっという間でして、もうすぐ年の瀬です。塾人にとって年末は一番力が入るし、受験生や受験生の保護者の方たちも気が気じゃないですよね。「勉強しなさい」、「今やるとこだったのに・・」のようなやり取りと同時に少し険悪な雰囲気が流れたりしますよね。部活が終わってからの勉強習慣は部活をやってる頃より下がったり、集中力が低下してたりします。今の時期(8月~10月くらい)ってちょうどそういう会話が家でされてる頃だと思います。そして、そのころに塾、とくに個別指導の塾では講習提案がされると思います。今日はそんな講習提案に関して、私の経験を踏まえてお話していきたいと思います。
まず講習の費用に関しては、集団塾と個別指導では圧倒的に個別指導のほうがかかります。おそらく大体の塾さんが1月分と合算になると思いますが個別指導の20万円前後の提案になることが多いです。ちなみに集団塾ですと冬の合宿をどこでやるかで変わってきます。昔はよくホテルなどでやっていたので、そういうケースは10万円以以上になってきます。ただその提案、一度立ち止まってよく考えてみましょう。その提案書、しっかりお子さんのことを考えて提案してくれてますか?私が個別指導で提案書を作成していたころは、よく、この子にはこの提案は必要なのか、と自問自答していました。例えば、私が一番しっくりこないのが、私立に進学を考えているのに合宿を提案しているケース。参加してはいけないわけではないです。自分でやりたくてやるなら問題ないですし、合格の後の高校での勉強を考慮して提案することもあると思います。気を付けなければいけないのは、いろいろ提案しているが、ただただ社内の成果の達成のための提案になってるケースです。でも保護者や本人にとってそれを見分けるのは簡単ではないし、全部やったほうがいいのでは、という不安にもなりますよね。基本的には提案は必要な量より少し多めだと思ってもらえれば、と思います。以下、気を付ける点です。
1志望校と現状のギャップ
2現実的な勉強量か
3映像授業が本人に向いているのか
4自分でできる科目はないのか(暗記)
5提案時の金額の確認
以上の点を確認しておくといいと思います。1に関してはそんなにギャップがないのに提案されていることは多々あります。また志望校自体が現実的ではないのに、合格を目指すという名目で提案してくるケースもあります。2の勉強量と4の自分できる科目を増やす、においては、確かに勉強量は大事ですが、宿題などを考慮したら回らなくなることもあります。自分で勉強する癖もつけないと、いつまでたっても自立した勉強方法を見つけられず、高校でも塾の費用が掛かってしまいます。とくに暗記科目は個別指導の場合、基本的に聞いてるだけの授業になる傾向が強いです。結局、覚えたかどうかが大事なので、そこは自分との戦いとなり、授業をとっても覚えないと意味がありません。3に関しては、映像の授業が向いている子供とそうでないケースに分かれますし、今はyoutubeで何でも見れる時代でもあります。映像授業は比較的お手頃なお値段ですが、だからこそやる必要があるのかを感がる必要があります。そして面談のときに必ず合計でいくらぐらいになるかを聞いてください。私はよく‘だいたいこのぐらいの金額になる、ただやる気がないなら高いからやらないほうがいいし、家族で旅行に行く費用に充ててほしい’、と話していました。提案する方も保護者の立場に立って考えてるか、これは自分が大事にしてたことです。生徒に寄り添うことも大事ですが、保護者にも寄り添うことが大事です。塾というサービスは、サービスを受ける人(生徒)とサービス料を払う人(保護者)が違うので両方に寄り添う必要があると考えています。本人、保護者が納得できる冬期講習の提案になればいいですね。
